天才ファミリー･カンパニー(二ノ宮知子)を読んでみた
のだめカンタービレで有名な
二ノ宮知子先生の
「天才ファミリー･カンパニー」
という作品が1巻無料だったので
読んでみました。
あらすじ
天才高校生･夏木勝幸の将来の夢。
それはハーバード大学に留学し、
経済界のスーパーエリートとして活躍すること。
しかし、母親の良子の再婚をきっかけに、
勝幸の｢サクセス計画｣は大きく揺らぎ出すことに…。
自称小説家で収入ゼロの父親･荘介、
大自然と限りなくお友達の弟･春。
新たな家族となった彼らが、
勝幸にもたらすものとは？
時代を超えて輝き続ける
パワフル･ヒューマン･コメディー!
バリバリの企業戦士の母親と、
高校生でありながら
彼女の“頭脳”である天才息子・勝幸。
母子家庭でも何も大変なことはなく
むしろ順風満帆な生活を送っていたのに、
母親の再婚によって
謎の自称小説家・荘介(義父)と
自然とお友達な息子・春(義弟)と
一緒に暮らすことになってしまいます。
テンポ良くて・二ノ宮先生独特のノリがあって
下手なギャグ漫画よりおもしろかった！
何カ国も渡り歩き、英語ペラペラ、
社交性抜群な主夫・荘介と
植物にやたら詳しい自由な春が
頭脳明晰で何事も完璧な勝幸を
振り回しまくってます。
久しぶりに声出して笑えた作品。
ストロボ・エッジ(咲坂伊緒)を読んでみた
アオハライドで有名な
咲坂伊緒さんの
ストロボ・エッジを読んでみました。
あらすじ
仁菜子は素直でおっとりした高校生。
まだ恋はしたことないと思っている。
自分に想いをよせる
大樹への気持が恋だといわれて、
いいヤツだとは思ってるけど…？
ある帰り道電車で
学校で人気の男子・蓮と出会う。
少しの会話や笑顔だけで
仁菜子は新しい気持を感じる。
この気持はいったい…!?
仁菜子のほんとの初恋が始まる！
主人公が、ひょんなことから
学校で一番人気の男の子と
関わりを持つようになり、
段々と惹かれ、
恋をしていることに気付きます。
初恋・失恋･･･
全てが詰まって
すごく良かった作品です。
仁菜子が蓮に恋するまでの流れ、
恋をしたんだと気付いてからの流れ･･･
心情の変化がすごく丁寧に描かれてます。
もちろん、仁菜子だけでなく、
大樹や周りの人物の表情・視線の見せ方も
すごく上手い･･･。
大樹の一生懸命さや
蓮のさりげない優しさに
ギューっとなってしまいました泣
自分の「初恋」に一生懸命ながらも、
周りを大切にしてる仁菜子が
かわいいです。
ドロドロやエロありが好きな人には
物足りないかもしれませんが
皆素直でキラキラしてて
きれいで爽やかな作品でオススメです。
四月は君の嘘(新川直司)を読んでみた感想
四月は君の嘘(新川直司)を
読んでみました。
桜の花びら、音楽、そして嘘。
君と出逢った日から世界は変わる――
母の死をきっかけにピアノ を弾かなくなった、
元・天才少年ピアニスト有馬公生（ありま・こうせい）。
目標もなく過ごす彼の日常は、
モノトーンのように色が無い……
だが、友人の付き 添いで行ったデートが、
少年の暗い運命を変える。
性格最低、暴力上等、
そして才能豊かなヴァイオリニスト……
少女・宮園かをりと出逢った日か ら、
有馬公生の日常は色付き始める！！
胸を打つ青春ラブストーリー！！
母の死後、「暗い海の底にいるように」
ピアノの音が聴こえなくなり
ピアノが弾けなくなった男の子が、
周りの友人達や
様々な人との出会いを通じて
再びピアノに向き合っていく
という感じのストーリーでした。
詩的で独特な空気感のある作品で
良かったんですが、
個人的に強引な展開に付いていけず
そこまで引き込まれなかったかな･･･。
なんと言うか･･･、
主人公・公生が
母の死後ピアノを弾けなくなった
という繊細さなのに
周りのキャラがそれに反して強烈で
無理矢理ピアノと
向き合わせようとしているところが
うーん、でした。
キャラがイキイキと描かれてて
1巻以降の展開が楽しみでは
あります。
かわいい絵柄ですが
風景がすごくリアルで
きれいな作品です。
くちびるに歌を(モリタイシ・中田永一 )を読んでみた感想
を読んでみました。
確か、新垣結衣さん主演で
映画化されてるようですね。
青春の爽やかさがあって
読んで良かった作品です！
あらすじ
広い海に囲まれた離島の中学校。
三年生になった少年少女たちが集うのはーー合唱部。
それぞれに、それぞれの事情を抱えた彼らは今、
一つの「目的」に向けーーーー歩き出す。
全国書店員絶賛！
２０１２年小学館児童出版文化賞を受賞した
話題の感動小説を、
青く、切なく、鮮やかにコミカライズ!!
3年間「ぼっちのプロ」として
影薄く学校生活を送ってきた
桑原サトルが
ひょんなことから
合唱部に入部し
成長していく…
という感じのストーリーです。
かわいい絵柄で
少女漫画だと思ったら、
作者は男性で、主人公も男の子でした。
気が弱く、自分の意見は
二の次だったサトルが
合唱部の歌に魅了され、
課題曲の歌詞に背中を押され、
初めて自分の意思で
やりたいことを選択するんですが…
（合唱部のコトミが好きだという
不純な動機もありますが・・・）
主人公が成長していくストーリーって
良いですね。
合唱部のコンクールの課題曲に
アンジェラ・アキさんの
「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」が
実際に使われてるんですが、
歌詞と主人公の置かれた境遇が重なって
泣けました…(;_;)
主人公は家庭の問題を抱えてるんですが、
それがかわいいイラストなのに
結構リアルに描かれてて、
卑屈にならないで、
がんばってて偉いなーと
親目線で見てウルウルしてしまいました。
一人ひとりのキャラにも
個性がしっかりあって、
良かったです。
悩みを持ってる
少年・少女の皆さんに
おすすめな作品です…!
Orange(高野苺)を読んでみた感想
Orange(高野苺)が1巻無料だったので
読んでみました。
新感覚のSF系恋愛ストーリーでおもしろかったです!
あらすじ
高校二年生の菜穂に届いた未来からの手紙。
そこには未来の自分の後悔がつづられていた。
はたして菜穂は 手紙を読み
「後悔しない未来」を作ることができるのか？
切ない思いが交錯するタイムパラドックスラブストーリー。
↓ネタバレありです。
高2の始業式の朝、
主人公の菜穂に
未来の自分から差し出されたという
手紙が届きます。
そこには
成瀬翔という男の子が転校してくること、
翔との関係についての後悔、
翔が高2の冬に交通事故で死んでしまうこと…
など、これから起きることが
1日ごとに詳細に書かれていて、
未来を変えるために
行動を起こして欲しい
ということが切実に
認められていました。
半信半疑な菜穂でしたが、
手紙に書かれていることが
実際に起こっていることを
目の当たりにし困惑。
徐々に翔に心が惹かれて行き
後悔しないように
手紙の通り行動を起こしていきます。
ついつい自分のことは
二の次にしてしまって
意思が伝えられない菜穂が
翔への想いから
自分の殻を破っていきます。
ちょっと弱々しすぎないかな？
と思うくらい
自分を後回しにしてる菜穂に
じれったくなりましたが
ちゃんと周りの事を考えてて
大人な高校生だなーと感心…
（漫画ですが）
想いがなかなか上手く伝えられない・伝わらない
初々しいストーリーです。
菜穂が手紙の通り行動を起こすことによって
手紙に書いてある未来がちょっとずつ
変わってきてるようで、
これから菜穂と翔がどうなるのか？
翔は死んでしまうのか？？
未来から来た手紙の正体は？？？
かなり続きが気になるストーリーでした!!
タイトルの「Orange」って
菜穂が翔に頼んだオレンジジュースなんですかね？
高野苺先生は現役高校生デビューされた方らしく…
さすがにおもしろかった・・・!
娚の一生(西炯子)を読んでみた感想
「娚の一生」を
読んでみました。
CMも流れてますね。
あらすじ
仕事はできるが、恋愛はイマイチ…
という堂薗つぐみ(30代・独身)の前に現れたのは、
謎多き超年上の男で――!?
東京の大手電機会社に勤める堂薗(どうぞの)つぐみは、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごしていた。
そんなある日、入院中の祖母が亡くなってしまう。
つぐみ は、そのまま祖母の家でしばらく暮らすことに決めるが、
離れの鍵を持っているという謎の男が現れて…!?
晴耕雨読的女一匹人生物語!!
個人的に、今まで読んだ漫画の中で
かなり満足感の高い作品です。
大人な恋愛ストーリーです。
大人なストーリーだからといって
不倫だとか昼ドラのような
ドロドロした内容というわけでなく、
結婚に後ろ向きな主人公つぐみと
かつてつぐみの祖母の愛人だったという海江田教授の
関係が描かれていて、
ゆっくりと心を開いていくつぐみと
海江田教授の静かだけれど熱い想いが
丁寧に表現されてます…。
4巻で完結ですが、かなり濃い内容で
初めて即決・即買してしまいました。
こんな恋愛してみたいな・・・。
少年・少女漫画の初々しさに
ちょっと飽きてきたな、
という方におすすめな作品です。
王子様と灰色の日々(山中ヒコ)を読んでみた感想
「王子様と灰色の日々(山中ヒコ)」
を読んでみました。
あらすじ
酒飲みの父、貧しい家。
不幸を仕方ないとあきらめ過ごす、
高校生の敦子（あつこ）は
ある日、 大金持ちの男子、
至（いたる）・遼（りょう）・信也（しんや）
と出会ったことで運命が反転。
瓜二つの、乃木（のぎ）グループの
跡取り息子・至の身代わりに 仕立てられる。
「王子」となった敦子が、「宮殿」の中で得たもの、
そして失ったものとは――？
――この世で一番不幸なことは、
人を好きになること――。
”王子”達の切なく美しいラブ・ストーリー。
主人公は暗い過去を背負っていて
とある出会い・出来事から
変わっていく～という感じの
王道ストーリーなんですが、
「お金持ちのイケメンと
付き合うことになって幸せになった」
という薄い流れじゃなくて
主人公の敦子や
周りの登場人物が
背負っている暗い過去が絡み
深いストーリーになっているのが
良かったです。
なんだか独特な雰囲気を持った
作者さんだなーという印象です。
ただ、細かいところを見ると
突っ込みどころがあって
ちょっと話に入り込めず…
(3ヶ月24時間身代わりで100万円とか
敦子が信也を好きになる早さとか…)
でも、敦子や男子3人が
これからどうなるかは
気になるかな？という感じでした。
全4巻で完結しているようです。
