シックスハーフ(池谷理香子)を読んでみました
池谷理香子先生の「シックスハーフ」を読んでみました。
かなりおすすめです!!
あらすじ
バイクで事故った詩織は目覚めると記憶を失っていた。
家に戻り兄・妹と暮らし始めるが関係はぎくしゃくするばかり。
学校ではヒドい噂を流され孤立してしまう。
過去の自分が分からず、居場所を見つけられない詩織は…!?
以下ネタバレ含みますのでご注意
バイク事故でふっ飛ばされ、過去の全ての記憶が無くなってしまった詩織。
唯一「家族」であるはずの兄・明夫と妹・真歩の事すら覚えが無く、何となく居心地の悪い生活が始まります。
自分の部屋には濃いメイクをした“自分”の写真があり、妹の真歩には「喋ると腐った根性が伝染る」と避けられる彼女。
さらに学校の女子には「ケバイ」「ぶりっ子」と言われ、相当嫌われていた模様。友達だと思っていた子達にも早速縁を切られてしまいます。
どうしても記憶は戻らず、「過去の詩織」がやったことで自分が独りぼっちに。
全てを失った詩織が、それでも地元から逃げずに自分の人生を生きていくストーリーでした。
恋愛のかけ引きだけじゃなくて、家族・友達というテーマもしっかりと描かれている作品です。
登場人物の複雑な心情もしっかりしてるので、すごく重みがあります。
詩織・明夫・真歩の家族関係が複雑で気の毒なんですが、皆身を寄せ合って必死に生きてる姿に感動…。
ベタですが、家族や兄弟の大切さについて考えさせられました。
恋愛ばかりで引き伸ばされているような作品とは違うので、男性にもおすすめです。
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