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繕い裁つ人 を読んでみた感想

繕い裁つ人(池辺葵)を

読んでみました。

 

中谷美紀さん主演で1月31日に

公開だとか。

 

あらすじ

服に命を宿す人。

どこか懐かしい町並みに響くミシンの音。

 

祖母の志を受け継いで、その人だけの服、

一生添い遂げられる洋服を作り続ける。

 

そんな南洋裁店の 店主・市江(いちえ)と、

彼女の服を愛してやまない

百貨店企画部の藤井(ふじい)。

 

微妙な距離感を保ちながら関わる二人と、

服にまつわる人々の思いを描き 出す、

優しい優しい物語です。

 

読み始めたときは、

絵が淡白で、目に生気が感じられないキャラの表情に

 

「失敗した・・・」と思ったんですが

 

読み始めると、淡々としながらも独特な雰囲気を持つ

ストーリーで良い読書経験になりました。

 

漫画というよりは、小説を読んでいるような感じです。

 

主人公の南市江は

「躾のゆきとどいた野犬みたいな人」

 

と言われるのも納得なほど

無表情の頑固者です。主人公なのに。

 

そして、その市江の作る服に魅せられている

藤井さんという男性も変わっています。

 

これから主人公に深く関わっていくであろう

主役級の男性なんですが、

 

市江の作った服をお直ししようとする人に

いきなり割って入って怒るほどの

市江ブランドマニアです。

そしてこの人も終始無表情。

 

ヒーロー役とヒロインの主人公が

無表情で機械的なんですが、

 

そんな中で、

お客さん一人ひとりのための

オーダーメイドの服を作ったり、

 

近所との付き合いを大切にする、

心温まるストーリーがあるのが魅力的です。

 

万人受けするようなコミックではないですが

現代社会では消え去りつつある人との繋がりがテーマ

について読みたいという人におススメの作品でした。

 

繕い裁つ人 1巻

繕い裁つ人 1巻

繕い裁つ人 1巻

[著]池辺葵